【声優の練習方法】リアルな演技の真理とは?たった1つの大切な事

この記事は次のような人向け。

ライバルになんて負けないんだから! ライバルになんて負けないんだから!
リアルな演技の練習方法が知りたい!
ライバルに負けないリアル演技のコツを知りたい!

プロの声優を目指す身としては、表面上だけの薄っぺらい演技ではダメだと、誰もが思うところですよね?その心意気、正解です。

ですが、アニメや洋画の吹き替えを見る人は果たして、どのようなリアルさを求めているのでしょうか?誤解しがちなリアルの意味と、正しい演技表現のコツを紐解いていきましょう。

Contents

声優の練習方法 リアルな演技を誤解してませんか?

日常生活のリアルと、声優の表現としてのリアルは完全に別

確かにリアルな演技力はプロの声優として絶対に身につけておきたい技術です。なぜなら観客もリアルを求めているからです。しかし、観客が求めているリアルとは、日常生活のリアルとは少し違います。

観客が、未来の声優であるあなたに求めるものとは、ずばり「非日常的なリアル」なのです。

いまいちピンとこないかもしれませんね。

例えば、ドラマで三枚目のお笑い芸人の役がいたとします。その役を、本物のお笑い芸人が演じたとして、それは何も面白くないものです。面白くてブサイクな芸人役は、例えば俳優の加藤諒なんかが演じた方が、けた違いに面白く見えると思いませんか?ここでいう面白いとは、笑える面白さではありません。作品として魅力的だという意味です。

例えば名探偵コナンの服部平次。彼の役は言わずと知れた堀川りょうさんですが、その関西弁は、本物の関西弁とは違います。生粋の関西人が聴いたら、ぜんぜん違うイントネーションや言い回しです。ですが、とても魅力的ですよね。つまり、非日常なのにリアルなのです。

上のように、本物のリアルよりも魅力的に演じる必要があるのが私たち声優なのです。「非日常をリアルに演じる」こと。これこそが本物のリアルな演技なのです。

声優の演技は特に注意!動きが小さいことがリアルではない

養成所時代の話です。「ドアを開けたら、突然ゴキブリが目の前にいた」という演技課題がありました。

その時にまず私がやった演技は、ドアを開ける→ゴキブリに気づく→ビックリしてひっくり返る、というもの。すると講師の先生は「ビックリしてひっくり返る演技はリアルじゃない。もっとリアルにもう一度やってみよう」と言いました。次に私がやった演技は、驚きつつもちょっと後ずさりする程度のものでした。

このように、多くの役者さんが「もっとリアルに演じてみて」とお願いされると、その演技は動きが小さくなりがちなのです。これは、真のリアルではありません。

では、どのような演技だったら、私の演技はリアルだったのでしょう?何が足りていなかったのでしょう?それは、私の1度目の演技が、あまりゴキブリを嫌悪している様子がなく、体のリアクションだけ大きくして転んだところに問題があったのです。もしも、私が本気でゴキブリが大嫌いで、トラウマレベルに嫌っていたような顔と恐怖でもって、本気ですっ飛ぶレベルに転んでいたら、それこそリアルな演技だったというわけです。

これが声優のリアルな演技の真理!たった1つの大切な事は?

もしも日常生活で、ゴキブリ一匹でそこまで大げさに転ぶような人などいないとしても、非日常ワールドでメチャクチャな恐怖によってありえない転び方をするキャラクターを作り上げさえすれば、それは「日常を越えた非日常におけるリアル」になるんです。

リアルな演技を作り上げるたった一つのポイントとは

「気持ち」と「動き」と「声」の3つが完全に連動した演技であれば、どのような演技であってもリアルな演技となるんです。

もしも講師の先生や演出家に、リアルじゃないね、と言われたら、それは上記のいずれかが足りなかったということです。逆に3つ全てを伴う演技であれば、ぶっとんで転ぶようなありえない演技だってアリだということを覚えておきましょう。

具体的なリアルな演技のイメージ

ゴキブリが苦手な人には申し訳ありませんが、またまたゴキブリには登場してもらいましょう。もしあなたの演技の方向が、『ぶっとんで盛大に転ぶ』というのであれば、ぶっとんで転ぶほどの恐怖心を感じればいいのです。

むしろ「気持ち」がいちばん初めです。

ぶっとんで盛大に転ぶんだ!→怖いから!→転ぶ!

これはNGです。

ではなにが正解なのかというと、もうおわかりでしょう。

ひっ!→ぶっとんで盛大に転ぶ→最後に思わず叫ぶ!ひゃああああああああッ

この順番が鉄則です。まず心で本物の恐怖を感じましょう。するとその恐怖が体に伝わり筋肉に伝わり、体が動く!そして思わず大声を!

これはあなたが本当に恐怖を感じたときと同じ順番ですよね?つまりこれこそがリアルなんです。この大切なたったひとつの事を、あなたの脳みその真ん中に固定して、絶対に忘れないように何度も何度も演技のたびに注意して行いましょう。

すると、気づいた時にはあなたは本物の、まさに「リアルな」演技ができるようになっています。

まとめ

観客のみなさんが求めている非日常のリアルとは、『そんな人間もいるのかもしれないな?』と思わせるような演技なのです。そう思わせる事ができたら、あなたの演技は真のリアルな演技であるといえるでしょう。

これはプロの声優として、役者として絶対になくてはならない技術です。このことに気づかずに変な小手先だけのテクニックばかりに力を注ぐ人がいますが、それでは時間がもったいないです。

非日常のリアルとそのための心と体と声の連動。それさえ常に意識して日々練習に励めば、必ずリアルな演技力を身につけることができるでしょう。夢の実現のために、がんばりましょうね!

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