これから声優養成所に入ることを考えている方なら、
「実際の養成所のレッスンって、どんな雰囲気なのかな」って気になりませんか?
というわけでこのページでは、声優養成所の大手【日本ナレーション演技研究所、通称「日ナレ」】の基礎クラスのレッスン風景をお伝えします。
ちなみに私は、元日ナレ出身です。
もし日ナレへの入所を考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
Contents
日ナレ!基礎クラスひとつには個性的な20~30人!年齢性別はバラバラ!
日ナレの基礎クラス(名前あってる?)は、だいたい人クラス20~30人が基本です。年齢は10代後半~30代前半ですね。特に17~25歳くらいが多いです。男性女性もバラバラで、職業も学生さんもいれば、フリーターさんもいれば、サラリーマンや自営業の方など様々です。
本当に個性的な面々が揃うことが多いので、みんなバラバラすぎて、見ていて面白いですよ。
いろいろな考え方や環境に身を置くメンバーを通じて新しい世界と触れられるので、周りから常にいい刺激がもらえます。
自分の世界を広げて魅力溢れる人間になることが大切です。これが養成所のいいところでしょう。
日ナレ!声優レッスンの服装は?
男女ともに、みんな動きやすい服装でレッスンに参加しています。
もっとも多い服装は、下はジャージ、上はTシャツです。メチャクチャ動きますから、ジーンズとかじゃキツいです。開始直後の準備体操の段階で「動きにくい・・・!」と感じるはず(笑)
このメチャクチャ動くというのは、日ナレが声のトレーニングだけでなく、体全体を使った演技力を身につけるカリキュラムに力を入れているためです。
あとは、シューズ(上履き)は各地の養成所や部屋によって必要/不要どちらもあるでしょうが、私の通っていた大阪梅田の日ナレは上履きは必要でした。
もっとも、この辺の必要なモノに関しては、入所オーディションの合格通知と一緒に「持ち物一覧」が貰えるので、そちらを見ればOKです。
日ナレ!声優レッスンの流れは?
3時間みっちりと濃い内容のレッスンが日ナレの特徴です。
柔軟・準備体操
まずは柔軟体操で全身をほぐすことから
たっぷり時間をかけて、体全体をほぐします。
声優は声を出してなんぼ。体だけじゃなくて、顔の筋肉もほぐします。これ、やってることはずばり変顔です(笑)大丈夫、恥ずかしいのは初めだけですし、誰もあなたの顔なんて見てませんから(笑)
基礎の発声練習
体を発声できる状態に引き上げる/滑舌やイントネーションの基礎
まだまだメインレッスンは始まりません!次は基礎となる発声練習です。この発声練習の内容は、時期によって変化していきます。
はじめはあの滑舌の練習として有名な「あめんぼあかいなあいうえお」です。
この発声練習は、全員で同時に行います。(一人一人やってたら時間足りませんからね。)
とは言え、他人とピッタリ合わせるのではなく、あくまで自分のペースで、自分の声と体に意識を集中して行います。スタートは同時で、終わるのは人それぞれみたいな感じです。
そして、半年も経つ頃には基礎の発声練習が「外郎(ういろう)売り」に取って代わります。
「拙者親方と申すは・・・・・・ういろうは、いらっしゃりませぬか」という、やや長めの演技になります。
この外郎売りは、声優にとって土台となる「滑舌」「表現力」「発音」などがすべて学べる優秀な話しです。
1年目の後半になってくると「外郎売り」に体の動きを付けて動き回るというアクティブなものに変化していきます。
感情を伝えたり、早口言葉の部分で滑舌よく口を動かしたり、体全体で表現したりと、盛りだくさんな内容になっています。外郎売りを演じるだけで、汗だくになっていたものです。
レッスン課題
バラエティ豊かな講師陣と様々な課題
このメインとなる課題内容は日によってバラバラ。
全体的に言えることは、
「声優の養成所で、えんぴつとノートでメモを取りながら話を聞くだけのレッスンなんてない」
ということです。すべて、自分の体全体を使って何かを表現するレッスンです。
肝心の課題の内容ですが、講師の先生によって様々なパターンがあります。具体的な内容はボリューミーなので後ほど紹介します。
掃除
レッスン部屋の床掃除
自分たちの使った部屋は自分たちで掃除して、もとの状態以上に綺麗な状態にしてから帰る。当然の心構えですね。
吸引力の変わらないただ一つの掃除機でゴミを吸って終了です。
アフタースクール
そして、ここからが1番楽しかったんですが、クラスメンバーみんなで梅田の街に遊びにいきます。(私は大阪でしたから。)
マクド(マック)に行ったり、カラオケいったり、居酒屋いったり、もう部活動みたいでしたね。クラスみんな友達になっていて、とても楽しかったものです。
居酒屋では20人くらいで一斉に「すみませーん」と、大音声で店員さんを呼んだりして、さぞ迷惑な客だったと思います(笑)
日ナレ!講師もレッスンスタイルもバリエーション豊富!
さて具体的なレッスン課題についてですが、ざっと思い出したものを書いてみました。
・みんなの前で自己紹介
・激アツのたこ焼きを食べる真似
・2、3人で「葉っぱのフレディー」の本を朗読
・「走れメロス」の演技
・「スイミー」を7、8人で表現豊かに発表
・1週間で1番面白かったことを、その時の状況を体で表現しながら、みんなの前で発表
・台本付きの芝居/役を演じる
などなど。ぱっと思い出すだけで、これだけあります。
実際はもっともっと様々な課題があったはずですが、正直忘れましたね(笑)
「たこ焼きを食べるふり」のように1回切りの場合もあれば、「台本付きの芝居」のように何周にも渡って取り組み、かなり完成度の高い芝居を作り込むケースもあります。
講師陣に関しては、日ナレは厳しい講師の先生が多かったです(笑)
未経験で素人の僕らに対しても容赦なし。はじめの頃から本当に厳しくて、こっちは素人なのにズバズバ言って来るんですよ。
初めから出来るわけないじゃん!無理だから!って(笑)
でも、うまい具合に笑いを混ぜてくるもんだから、殺伐とした雰囲気にはならなかったのは流石ですね。
それにさすがは講師!指摘が的確だからこちらとしてはグウの音もでないわけです。悔しくて、一生懸命練習したのを今でも思い出します。
指摘された部分を練習することは本当に大切ですよ?放置したらダメですからね。ちゃんとやってると、どんどん伸びますから。
なので、日ナレは、本気で声優を目指したい人には最適な環境です。講師の方も日ナレのスタッフの方も本気度が半端ないので、努力する人を必ずプロへ導いてくれますよ。
日ナレは演技力に力を入れている
日ナレの特徴は、演技力に力を入れていることです。声優にとって演技力は要です。
たまに、こんな風に勘違いしている人がいます。↓
「声優って俳優と比べて顔とか出ないし動く必要もない、声でそれっぽい感じで演技すればいいから楽でいい。」
ばか(笑)全く反対です。
俳優は体の動きや表情などあらゆる方法で表現できます。
声優は、声のみで俳優と同じレベルの表現をしなければなりません。
どちらが難しいと思いますか?
そして、声のみで表現・演技できるためには、当然俳優としての表現力・演技力が備わっていなければなりません。
この考えの元、日ナレでは演技指導のレッスン課題に重きを置いています。
本物の演技力が身につく場としては、日ナレは声優養成所の中でも屈指でしょう。
声優業界の最前線で活躍し続けられる声優になりたい!と考えている人が大半でしょうが、そういう方は、日ナレで死ぬ気で努力すれば、プロの現場で通用する声優になれるでしょう。
まとめ
日ナレは週1回3時間からレッスンを受けられるのが魅力です。そしてレッスンが楽しい!
日ナレについて詳しく知りたい方は記事【本気で声優を目指す人におすすめの専門学校・養成所比較ランキング】の上位に常にいるので、参考にして下さい。
その代わり、専門学校に比べるとレッスンが限られた時間にはなりますが、その分、自主練習でモロに差がつきます。
レッスン以外の時間を有効につかって常に自分を高めることができれば、プロの声優にぐっと近づけますよ。
日ナレへの興味が高まってきた方へ
「なぜ日ナレが選ばれているのか」を簡単に解説した、こちらの【日ナレ特集ページ】もチェックしてみると、より日ナレを知ることができますよ。
プロの声優になるため、頑張りましょうね。
人気記事本気で声優を目指す人におすすめの専門学校・養成所比較ランキング
これからプロのアニメ声優を目指そうと考えている人に人気の記事はこちらです。
『本気で声優を目指す人におすすめの専門学校・養成所比較ランキング』
『【声優になる】専門学校と養成所の違いは?メリットとデメリット』
『未経験の初心者からプロの声優になるために、最初に何をすればいいの?』
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