【声優の発声練習方法】声の表現力を豊かにする7つのポイント

この記事は次のような人のためになります。

声優の発声練習 声優の発声練習
表現力をつけたいけどどうすればいいのかな?
具体的な練習方法が知りたいな。

声優になるためには、言葉をハッキリと伝えることのできる技術が必要です。もう一歩進んで考えると、ハッキリ伝えるだけでは技術としては足りません。

プロの声優を目指すのであれば、表現を豊かにするための練習も忘れてはいけません。

「そんなこと言われても、具体的に何をすればいいの?」

大丈夫です。表現力をアップするためには、7つのポイントを押さえればOKです。

Contents

声優として、表現力を豊かにするための7つのポイント

まずは次の7つのポイントを押さえましょう。

  1. アーティキュレーション
  2. アクセント
  3. イントネーション
  4. フレージング
  5. プロミネンス
  6. ポーズ
  7. リズム

聴いた事のあるものもあれば、何それ?という項目もあるでしょう。それぞれ詳しく解説していきますね。

表現力アップ1:アーティキュレーション

アーティキュレーション=滑舌(かつぜつ)のことですね。明瞭に喋る、聞き取りやすいように喋ることです。声優には必要不可欠なことは分かってもらえるでしょう。

ちなみに、滑舌という言葉は辞典には載っていません。声優やアナウンサーなどの演じることを仕事とする人だけの特殊な言葉です。

人によって『ら行」が苦手、『ざ行』が苦手など個人差もありますが、トレーニング次第で滑舌はよくなりますのでご安心下さい。トレーニングとして活用されるのに「外郎売り(ういろううり)」が有名です。

表現力アップ2:アクセント

アクセントとはひとつの言葉の中で「高く」「強く」発音する部分のことです。

  • 日本語:高低で言葉にアクセントをつける
  • 英語:強弱で言葉にアクセントをつける

と国によって違いがあります。また同じ言葉でもアクセントによって意味が異なるのが日本語の特徴です。

さらに地域によってもアクセントが違いますね。その中でも多くの人に違和感なく受け入れられる『共通語』があります。さらに若者たちだけに通用する言葉使いもあります。

このように、さまざまな言葉の特徴とアクセントを知り、思い通りにアクセントをつけることのできる技術が声優には不可欠です。

表現力アップ3:イントネーション

イントネーション:抑揚(よくよう)のことです。アクセントは言葉の中での高低ですが、イントネーションは感情などによって言葉や文の一部が上下することを指します。

同じ言葉であってもイントネーション一つで「疑問形」「断定」「念押し」など様々な表現が可能です。例えば『嫌い』という言葉。

  1. 嫌い(憎い相手に)
  2. 嫌い(好きな相手に拗ねて)
  3. 嫌い(本当は好きな相手に)
  4. 嫌い(先輩を困らせるために)
  5. 嫌い(友達の行動が少しだけ嫌)

このようにシチュエーションや感情によって、さまざまなイントネーションが考えられますね。豊かな感情表現を身につけるにはイントネーションによる表現は必要不可欠です。

表現力アップ4:フレージング

フレージング。ちょっと聞いた事ない言葉かもしれませんね。分かりやすく言うと『句節法』『句切り法』です。もっと簡単に言うと、適切なところで文を区切ることです。

文字で観ると句点が句切りに見えますが、言葉にして読む場合、句点の通りに分けて読むのが正しいとは限りません。感情や表現に適した個所で区切るのがフリージングという技術なわけですね。

例えば上で紹介したアクセントには正解がありますが、フリージングには正解がありません。どちらかというとセンスが重要になってきます。表現力アップの技術の中では高度なテクニックという事ができます。

表現力アップ5:プロミネンス

プロミネンスとは『強調』のことです。特に重要だと考えている部分を伝えるための表現方法になります。

「どちらかと言うと、言い訳(強調)、だけどね。」見たいなセリフ回しがイメージが付きやすいのではないでしょうか。

プロミネンスは声の大きさがポイントなので、イントネーションの声の高さと区別する必要があります。声を大きくするあまり、アクセントが崩れてしまわないように注意したいところです。

さらにプロミネンスには、声の大きさ以外にも

  • 言葉を伸ばす
  • 早口でしゃべる
  • たどたどしく喋る
  • 突然音質を変える

など様々な表現が可能です。要は強調していることが伝わればいいわけですから、様々な表現によるプロミネンスをマスターしましょう。

表現力アップ6:ポーズ

間(ま)のことです。声を出すことだけでなく、声を出さない一瞬も声優のセリフ回しにはとても重要になってきます。かなりテクニックが必要で、下手な間は演技全体をぶち壊してしまうことがよりあり、よく「魔」なんて呼ばれ方もされます。

プロの声優であってもポーズは難しい表現です。

  • どのタイミングでポーズ(間)をつくるか
  • どのくらいの長さのポーズ(間)にするか

など日ごろからポーズ(間)を意識して練習を重ねることがプロの声優へのステップアップと言えるでしょうね。

表現力アップ7:リズム

音楽だけでなく声の演技でもリズムはとても重要です。『調子』『流れ』と言いかえることもできますね。

これまでのアクセント、イントネーション、フレージング、プロミネンス、ポーズの組み合わせ、総まとめ、総括というわけです。どんなリズムでつなぎ合わせていくのか注意することになります。

ここで重要なのが、機械的なリズムにならないようにすることです。作品内容をしっかりと理解して状況や人物の心理を読み取った上でのリズムを心がけましょう。

まとめ

7つの重要なポイント、アクセント、イントネーション、フレージング、プロミネンス、ポーズ、リズムを常日頃から意識して練習することで、表現力はグンっとアップします。

アニメや洋画の吹き替えを観ながらこれらを意識してみると、新たな発見があって面白いかもしれませんね。

プロの声優の技術を身につけて、表現豊かな演技力を身につけましょう。

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